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「はぁ、はぁ・・・あっつー」
夢中で走って辿り着いたのは、いつもの場所だ。
こんもりと鎮守の森に覆われた神社。
鳥居をくぐり、いつものように階段を登った。
いつものように。
でもいつもと違ったのは、溶け始めたアイスを片手に持っていたせいか。
カラカラ・・・カラカラ・・・
小さく、何かを振るような音が聞こえてきた。
背後に気配感じ、恐る恐る振り返る。
いつのまに、どこから出てきたのか。
私の膝辺りの大きさしかない、頭でっかちの裸の子供みたいな生き物が着いてきていた。
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