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今夜も私は、見知らぬ男に抱かれる。 ドライバーが振り向いた。 「ミキちゃん。次の客、黒いワンボックスだから。あ、今日の名前はサユリちゃんだから。」 「はーい。分かったー。特に何もないかなー?」 「うん。特に聞いてないから大丈夫だと思う」 「りょーかーい」 「あ、あれだな。じゃあ、よろしく」 「はーい。いってきまーす」 「「いってらっしゃーい」」 そう言って、ミキちゃんが車から降りて、黒のワンボックスの死角になる所から近付いていく。 にこやかに乗り込んだ。 そして、その車は動き出した。 「ミキちゃんは客受け良いから、まずキャンはないから安心だね」 「そーだな。助かるわ」 私たちは、援デリと言われる風俗嬢をしている。 それは、出会い系を使って援助交際を装って売春をしている店だ。
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