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そう突っ込むと、ライファは眼を逸らしあらぬ方へと泳がせた。
「それはちょっと、言えない」
なんだ、やっぱり献立の事じゃないか、とルドーニはそれ以上追及するのをやめた。
「よかったら、これから一杯やらないか」
「すまん。ちょっと用があるんだ。今度、付き合うから」
取りつく島もなく、そそくさと目の前から去っていくライファ。
「今からすぐに、報告書を書く気でいるのかな」
のんびり屋のライファらしくない、とルドーニは考えたが、事は緊急を要するのだ。
「さすがのライファも、焦っているんだかなぁ」
だが、ライファはその頃、実にライファらしからぬ事をしていたのだった。
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