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長い会議がようやく終わり、解放されたヴァフィラはうんと背を伸ばしながら私宅へと向かっていた。
いつもならルドーニが隣で不毛なその内容をぼやいているところだが、今日はそのまま女王に別件で引き留められ一緒ではない。
少々物足りなくなってきた時、背後から駆け寄ってくる足音が聞こえた。
ルドーニが用件を済ませて追ってきたのか、と振り向くと、そこに彼の姿は無く、代わりにライファが笑顔を向けていた。
彼はこれから報告書を書かねばならないというのに、わざわざ私を追ってくるとは。
何か緊急な用だろうか、とヴァフィラは怪訝に思った。
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