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呼び出しされました。頑張ってお義兄さんと和解します。
俺が咲夜を溺愛し始めて暫くたった頃。
咲夜に言われるままに家にお邪魔することになった。
後から聞いた話、鷲夜に連れてくるように言われたようだ。
まぁ、そうだろう。今までの行いを省みると疑わしきは罰せよ!だよな、、、罰せられるの嫌だけどな!
咲夜と結婚できるなら試練ものりきる覚悟だ!
ゲームとは違っているとはいえ、どこまで違うのかわからない。いまいち掴めてないので少し怖くもあるな。前世でのチキンな性格がこんなところで微妙に発揮される、、、
咲夜との為ならば!と意気込んで屋敷の門を礼儀正しく無様に見えないように潜ると既に鷲夜が立っていた。
無表情ではあるが、それなりの好青年に見える。
ただ、考えは全く見えない。享年36歳の経験が全く活かせていない気がする。頑張れよ!おっさんスペック!と泣き言を言っている場合でもない
これまた無様に見えないように挨拶した。緊張し過ぎて堅くなりすぎたかもしれない。
「そんなに身構えなくても、取って食べたりしない。」と言って苦笑いをされてしまった。
大人びてる。享年36歳の惨敗だ。
というか、精神年齢ってどっちに引っ張られてるんだろうか、、、俺はその時々で変わってくるな、、、
「申し訳ありません」と謝罪すると少し困った雰囲気を醸し出し。多分、この人はわざとやっている。普段は恐らく表情など読まれないように動いている、と思った。直感的にそう思った。
親しい者の前だとわからないけど、少なくとも俺の前では「警戒しなくて良い」、「もう少しリラックスして良い」、「本心を見せてみろ」と敢えてそう見せている、そんな気がした。
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