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今度は両家で食事会をすることになりました。
兄は海外に留学しており不在のため何故か代わりに桜刃嬰慈が座っている。
え、俺、吊し上げにあうんじゃないの?大丈夫?
それとも死刑ですか?「てめぇに可愛い孫をやるのは不本意だ!」といった感じの無言の圧力をヒシヒシと感じている。
向こうの両親と兄である鷲夜は苦笑い。祖父の気持ちに気づいていないのか咲夜はニコニコと笑みを浮かべて俺を見ている。もちろん、俺も最高の笑顔で応えるさ!
視界に入った祖父様の顔が般若になったが、、、
言って良いだろうか、、、恐ろしく怖い!いや、マジで、眼力凄いんだけど、、、口元は笑んでいて目元も垂れてるけど、目の奥が恐ろしく冷えきっている。
え、コレは俺、生きて明日の朝日見れんの?
父や母に助けを求めるのは何か違う気がするので、祖父様にも最高の笑みを向けておく。「貴方のお孫様は私が大事に幸せにします。」という意味を込めて。
ピクリと片眉が上がった。まるで「はぁ?貴様に出来るのか?」と言われているようだった。
ここまで無言のアイコンタクトっぽいもので会話をしている。ある意味凄いと思う
耐えかねたのかどうかはわからないけど、鷲夜による耳打ちにより、咲夜の父が軽い挨拶をするのを切っ掛けとし両家とも軽い挨拶を交わして、運ばれてきた料理に舌鼓を打った。
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