大学生

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『いろいろ思い出すと、吐いちゃうんだ ご飯も全然、おいしくないし』 やっぱり、夏バテなんかじゃなくて 精神的に参ってしまって、食べられないんだ しかも、吐いちゃうって… 『だから、全部忘れたいんだ』 『忘れちゃえ! 真琴が悪くないのに、真琴が苦しむことはない』 『綾ちゃん』 私の胸の中で、大泣きする真琴 『私は100%真琴の味方だから 新しい恋だってしてもいいし』 『もう恋なんてしない』 『槇原敬之?』 『ぷっ』 真琴が笑った 涙を拭きながら、顔を上げた真琴 『綾ちゃんの胸、ふわふわで大きい』 さっきまで、私の胸に顔埋めていたからね それからは、くだらない話して お互いに笑って カラオケに来て、歌わなかったのは初めて だったけど 真琴が笑ってくれてよかった 『年末には帰るよ お姉ちゃんに、2人目が生まれるんだ』 『向こうで会おうね 電話もメールも、いつでもしてよ』 バイトに行く真琴と別れて 健太のアパートに向かった
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