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『真琴ちゃんが別れている隙に、自分のものに
しようとは思わなかったの?』
健太の問いかけに、苦笑いする長谷川
『真琴とキスしたんでしょ?』
『まこりんから聞いた?』
『カマかけたら、すぐわかった』
『まこりん、単純だからなー』
長谷川笑っている
『キスの前に、襲おうとした話は聞いた?』
『何それ?聞いてない!』
『襲ってはいないからね』
そう前提した長谷川が、語りだした
クリスマスの日
長谷川のバンド仲間が経営している
お店に、ランチに行った
真琴は、もう恋なんてしないなんて
夏に私と会った時みたいなことを
長谷川にも言っていた
昼間からワインを飲んで、少し酔ったらしく
帰り、足元がふらついていた真琴
うちのアパート近くだから、寄っていく?って
聞いたら、少し休ませてもらうって
『俺を男として見ていないのにも、ちょっと
ムカついたんだよね
一応、モテる方なんだけど』
長谷川、モテる方じゃなくて
めちゃめちゃモテるじゃん
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