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帰りの飛行機は窓際ではなかった。だが離陸した時はまたもや興奮して喜んだ。 また飛行機に乗りたい わたしは北海道に家族旅行するのも悪くないなと思った。今度はお父さんと函館の夜景が見たい。雪まつりもいいな。旅行が終わり寂しい反面、次を想像してウキウキする。帰り路は来た時と同じでまた電車に乗り家に向かう。着いたのは夜の7時だった。 「ただいまー」 家の中に居るだろう母に向かって挨拶をする。 「お帰りなさい。ああ、恵美香。良かった無事に帰ってきて。居なくて寂しかったわ」 「ほんとー?あー疲れた」 「ゆっくり休みなさい。あら、ふふふ、美味しいもの食べてきたんでしょ。少し太ったんじゃない?」 「えっ、マジ?」 わたしはヒヤリとした。 「冗談よ。今日はお父さん、恵美香が帰ってくるから、残業しないって。もう直ぐ帰ってくるわよ。皆で夕飯食べましょ。コロッケ作ったの」 コロッケ、大好きな食べ物である。母は毎日建築会社で働いているのに家事もそつなくこなしているのは流石に凄いと思う。わたしはそんな大人になれるだろうか。 「着替えてくる」 わたしはそう言って2階の部屋に行った。 スマートフォンをバッグからだしてスイッチを入れる。上田君からメールが届いていた。 恵美子ちゃん、旅行楽しかったね。 小樽で一緒に自由時間過ごしてくれて有難う。 凄く楽しくいい思い出になったよ。 それで、また改まって言うけど 僕と付き合って欲しいな。 また、ご飯食べたり、お茶飲んだり ショッピングに行ったりしたいんだ。 良い返事、期待して待ってるね。 わたしはそれを読んでから返信に窮してしまった。 困ったな。断る理由はないけれど。 そう思ってベッドにゴロンと横になった。
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