夏の日の紅い金魚

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不思議に感じながら何のお店なのか知りたい好奇心も湧いて、ふらふらと明かりのそばへ近づくと、 それは、金魚すくいの店だった。 意外となんの変哲もないお店だったことに、ちょっとがっかりしている自分がいた。 僕は、いったい何を期待していたんだろうか。こんなはずれにぽつんとある店に、何か変わったものでも売ってることを想像していたんだろうか。 そんなこと、あるわけがないのに。 急に冷めた気もちにもなって、僕は店から歩き去ろうとした。 と、ふいに背後から声をかけられた。 「金魚すくい、していかないかい?」
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