無垢な光に寄り添うのは牙を隠した獣

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「落ち着いたようですので、君は早く持ち場に戻って後片付けしなさい」 「ええー!来てくれないんですかぁっ?!」 「…篝、俺はもう大丈夫だから行ってやってくれ」 「いえ、白亞様の髪を解かさないと…」 「髪解かすくらい自分で出来るから、雅についてやってくれ」 「あざーす!じゃあ篝さん借りますね!ほら行きましょう!」 雅に腕を引かれ、俺は白楼様の部屋から強制的に退去させられた。 廊下へ出た瞬間に俺は本来の姿へと戻る__ 「あべしっ?!へぶらっ!?」 「くだらねえ用件で呼ぶなっつったよな…?」 「ヒィッ!すいません!すいません!篝さん何でも出来るから頼りになるんですもん!つかなんでそんなに俺らの前と白亞様の前では人格豹変するんですかぁっ?!いや、ぶん殴るのは変わらないけど!」  
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