飴玉長者

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飴玉長者

 2035年6月28日  友永は列車で老人に席を譲った。老人から飴玉をもらった。    横浜駅で泣いている子供に飴を渡す。  子供の母親がお礼にミネラルウォーターをもらう。  関内で病人にミネラルウォーターを渡す。  病人から漫画本をお礼にもらう。  赤レンガの前で犬が倒れている。  犬の主はチンピラみたいな奴だった。 「この犬やろうか?変わりに漫画本くれ?」  断れずに友永はチンピラに漫画本を渡してしまった。  豪華な屋敷の前に到着する。  屋敷の前で長者に出会う。 「可愛いい犬を連れておるの?どうじゃ?この屋敷と交換せんか?」 「マジっすか!?」 「絶好のフール日和じゃの?」と、長者がワケの分からないことを言った。 「ジリジリと暑いし?入りたいですね?」  フールは愚かって意味なのだが、愚鈍な友永に分かるはずもない。  長者の正体は伊藤政之っていう詐欺師だったのだ。その豪邸はワケアリ物件だったのだ。  冷蔵庫から女のものと思われる左手首が見つかったのだ。赤いマニキュアをしていたからそう思った。  さらに風呂場には半魚人が棲んでいる。  体が緑色でヒレや鉤爪を保有している。  犯人を当てたら殺される。
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