フール日和

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フール日和

 2018年5月7日  友永は清洲城にいた。友永は頭があまり良くなく6×6が40だと思っていた。暴漢にナイフで刺されたが死ななかった。    パパからは、「小学3年生にもなるのに九九も出来ないのか?」と怒られてばかりだ。  清洲城ってのは徳川家康が築いた城だよな?そう思って橋を渡った。五条川がサラサラ流れている。野良犬に噛まれたが傷一つ負わなかった。清須公園にやって来た。  クイズマンが現れた。トライのCMに出てくる詐欺師みたいなメガネキャラだ。 「シアンの意味は古代ギリシア語で何でしょうか?」  真の意味は『暗い青』なのだが、友永は「ハート」と答えた。思案のことだと思っていたらしい。 「馬鹿はコレだから嫌なんだよ」と、舌打ちをされた。スゴい嫌な気持ちになった。  誰かコイツを殺しちゃくれないだろうか?  公園には信長の像や濃姫の像がある。  ゾンビが現れた!  友永は食われたが死ななかった。    2019年4月10日  上杉健は三春の滝桜を見に行った。黒磯を経由して、新白河→三春。途中、磐越西線で気持ちの悪い婆さんがいて酒を零した。  気をつけないといけない。馬鹿は不死身って噂だ。滝まではメチャクチャ遠かった。  鼻水を垂らしたアンポンタンが歩いている。気をつけないといけない?口から火でも吐いたりするかも知れない。  ホテルウエスギってところに泊まった。   夕食はトンカツだったが、まぁまぁ美味かった。雪が降ってきた。特捜9を見た。  ノックがした、殺し屋じゃないだろうな?馬鹿にならないといけない!  健はブーツを脱いで足のニオイを嗅いだ。  スゴい臭い!  よし!コレで大丈夫だ!  鍵を開けたら斧を手にした気味の悪い奴が立っていた。黒いビニール袋を被っている。 「僕は馬鹿だぞ?かっ、かかって来い!」   「おめーの馬鹿はマジじゃない」  健は顔面をグチャグチャに潰されて死んだ。  俺は闇が好きだ。  闇は、それまでの流れを断ち切る効果により、時間・空間の飛躍を表す演出にも使われる。ゆるやかに闇へ移行する演出は『フェードアウト』と呼ばれ、場面が過ぎ去るさまを表す視覚効果としてよく用いられる。     友永はタイムマシンに乗って戦国時代にやって来た。近江国の甲賀は長閑なところだった。山を1つ隔てると伊賀がある。近江は六角と浅井が二分していた。忍者は普段は農業や行商をしているが指令があると戦場に赴き工作活動に入る。  杉谷善住坊、和田惟政、望月与右衛門といった忍者を仲間にした。甲賀五十三家には黒川家、隠岐家、多岐家、服部家、三雲家などがあるが望月家というのはその中でもボス級だ。  1484年〜1489年に起きた『鈎の陣』でも甲賀忍者は活躍した。1565年の永禄の変では松永久秀が将軍の足利義輝を討ち滅ぼしたが、このとき和田惟政は、義輝の弟の義昭を伊賀を経由して甲賀に逃した。  その8年後、観音寺の戦いが起きて、織田信長と六角義賢が激突する。浅井長政や徳川家康は織田に援軍を送ってる。  さらに、その2年後、1570年に勃発した姉川の戦いでは浅井は織田を裏切り、朝倉義景と共闘。杉谷善住坊も浅井・朝倉の手下として信長を火縄銃で狙撃、重傷を負わせてる。この間、六角は織田と和睦している。
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