新たなダンジョン

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射撃の検証を終えた俺は、 室内へと戻ると自分で立ち上げたHPの続きを閲覧していた。 新たに届いているメッセージを、 次々と開き目を通していく。 その中の、 あるメッセージで指が止まった。 「お、 返事きたよ…… オバケを見たってのは本当みたいだな」 ―――――――――――――――――――― 蓮志さん返信ありがとうございます ―――――――――――――――――――― 和歌山県在住の学生です(^^) 私は、 尾崎 美琴と言います。 これから宜しくお願い致します! やっぱりあの写真じゃわかりませんよね…… でも、 蓮志さんが直接来てオバケを一緒に探して頂けるのなら、 とても心強いです。 1人で行くの心細かったのは秘密です…… 平日は学校が終わればいつでも時間は大丈夫です! 土曜日、 日曜日、 祝日なら、 言って頂ければ予定を入れずに待機していまーす(╹◡╹) 場所は説明が難しいので、 和歌山駅に私が迎えに行くと言う事で大丈夫でしょうか? ヾ(๑╹◡╹)ノ"連絡お待ちしております! あ、 私のJINE IDも言っておきますね!(╹◡╹๑) ―――――――――――――――――――― メッセージを読み終えた俺は、 彼女へと連絡を取る為に見慣れた、 緑の画面を立ち上げJINE IDを登録していく。 正直手早く連絡できるので助かる、 俺のサイトにも自分のJINE IDを載せておいてもいいかも知れないな。 それよりも問題は、 彼女の勘違いだ。 俺は彼女にオバケを見た場所を聞いて、 一人でその周辺調査をすると言う意味で先日、 メッセージを送ったのだが…… 彼女、 尾崎さんの文面を見る限り何故か一緒に探すと言う形で話が進んでいるのだ。 しかも見ず知らずの俺に警戒心が全く感じられない、 何も考えていないだけなのか、 それとも天然なのか…… 「はぁぁ…… どうしたもんか…… 」 俺は尾崎さんへと当たり障りのない返信を返しておく。 俺が行くまでは決して1人でオバケ探しを再開しない事、 今日は火曜日なので今週の日曜日もしくは、 来週の土日どちらかで和歌山に行く事を考えている、 と言う事を書いた。 曜日が決まり次第直ぐにまた連絡すると伝えJINEを閉じるのだった。 とりあえず先に倒木ダンジョンをなんとかしなければならないだろう。 入口の穴に入る為の、 登山用ロープは昨日買ったし一応必要になるかも知れないと思い、 キャンプ用ランタンも用意している。 「さてと、 倒木ダンジョンの攻略と行きますか。 コンパウンドボウを手にした俺に不可能はない! 」 謎の自信に満ち溢れていた俺は、 空間ボックスへとロビンフット(コンパウンドボウ)を収納すると、 倒木ダンジョンへと意気揚々と向かうのだった。 無論移動は原付でカッコつかないけどね…… ※アーチェリーでオリンピックに出場すればメダルを獲得する事間違いなし! 今回の話は現在のロビンフットの誕生秘話だったかもしれませんね。 ※実は限定職業のダンジョンシーカーには弓系統のプラス修正が入っているんです。 と、 言うのはどうでしょうか? 笑
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