やって来た夏祭り!

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やって来た夏祭り!

ミーンミンミンミン ジジジジジ セミの大合唱の中、いつもの大きな木の下で、少し小さめの浴衣を着た青空は待っていた。 これがセミのオス達による熱烈な求愛で、ここは合コン会場のようなものであることを、青空は知る訳がない。 「うー...へばりついて暑っ苦しいんですけど...」 自分の浴衣を見下ろして、胸元をパタパタする。 午後の4時だって言っても、夏真っ盛り、日の落ちるのも7時台の今は全然暑いまんまだ。 なぜこんなにぴちぴちの、しかも浴衣なのかというと、夏祭りに行くと聞いた母が喜んで張り切ってしまい、物置から引っ張り出してきたのだ。 青空が母に夏祭りのことを伝えたのは昼過ぎ。新しいのを買いに行く余裕もなく、だからって来ていきなさいと無理矢理着せられ、こんな状況なのだ。 ぴっちぴちの、すこしくびれた腰と弾力のありそうなお尻とか、はたまた乳首まで透けてしまいそうな浴衣だ。
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