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ついに再会
ヒロコは懐かしい友達と昔話に花が咲き、話しが尽きないほどだった
そんな中でも、ずっと気持ちはコウジを探していた
出席者が、50人ほどしかいないのにコウジらしき男子は見当たらない
なんとなく、飲み物を取りに人だかりから離れたとき向こうにこちらを見ている視線を感じた
日に焼けたガッチリ体型の男子
見覚えのある懐かしい目元
コウジ?コウジなの
視線を送って来て目が合ったその男子がこちらに歩いてくる
手をあげて、ニコッとはにかむような笑顔・・・紛れもなく昔、愛していたコウジだった
お久しぶりです
ヒロ、あっ、中村さん
お久しぶりです
ヒロコでいいですから
あっ、うん、それじゃ
ヒロコ、元気そうで良かった
オレが、言えた義理じゃないけど
うん、まー、なんとか
それにしてもあまりにもガッチリ体型になっちゃってわからなかった
今は宮崎で宮崎地鶏の生産農家をやっているんだ
えー?!
証券会社に、内定していたじゃない
うん・・・
この会がお開きになったら話したいことがあるからこのビルの隣のカフェに来てくれないか
わたしも、もう少し静かなところで、コウジと話したかったので頷いた
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