夏の

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夏の

夏の営業の外回りはなかなか大変だ。 スーツを脱いで祐一は喉をからしていた 大学を卒業後、祐一は東京の大手企業就職した。 「先輩!せーんぱい!!コーヒー買ってきたからどーぞ。」 赤茶色のミディアムヘアを太陽に輝かせて冷たい缶コーヒーを手渡してきた。 彼女は1年前祐一と同じ会社に就職してきた森川奈央。 奈央は祐一の一つしたで高校のころ祐一が入っていたサッカー部のマネージャーをしていた。 「ありがとう。別に敬語じゃなくていいのに」 「いえ、仕事中なので!」 パキッ 奈央は缶コーヒーの蓋を開けぐっと飲んだ。 「なんか思い出すなー。祐一がサッカーの練習してて、私がスポーツドリンク差し入れたりしてたの。」 ニコニコとコーヒーを飲む奈央。 「奈央がスポーツドリンク差し入れてくれて話すのが楽しみであん時は練習してたかも(笑)」 「なにそれー」 奈央が笑った。 「奈央、今日夜ご飯いかない?ちょっといいお店あるんだけど。…それから、話したいことも」 奈央は少し頬を赤らめていいよと返しコーヒーを飲んだ。
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