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ビニール袋と、2Lペットボトルの水二本を手に戻り、首と同様に足首も紐につないで家具に固定する。
「今日、燃えるごみの日だったんだけど」
マユミはトングでビニール袋の中身をつまみ上げながら、のたうつサトシに「どう?」と問う眼をした。
「だいぶ熟成してるはずだと思って、あなたのために取っといたの」
「……!?」
濁り水のしたたる変色した野菜くずと、元が何なのかわからない何か。
えずくサトシの背中にまたがり、髪を掴んで顔を上向かせたマユミは、袋をサトシのすぐ目の前に置いた。
「たっぷりあるわよー。味オンチのあなたでも、きっと食べごたえあると思うわ」
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