序章

6/6
前へ
/21ページ
次へ
「やだ……何これ……」 その、一見うさんくさい見出しのDMを読み進めて寒気がしたのは当然かもしれなかった。 しかし、寒気の理由がすりかわるのは早かった。 そこには、あまりにも現実離れした、それでいて今のマユミの心を充分に惹きつける計画がつづられていたのだ。 ……私の人生を変える、とき……――。 体を包んでいた寒気が熱気に変わる頃。 マユミの瞳は力強く輝いていた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加