アイデアが浮かぶ、ひとつの方法

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アイデアが浮かぶ、ひとつの方法

 次の展開に困ったとき、試してみた手法があります。  それは、「登場人物たちが、絶対にしない言動を考える」です。  例えば、拙作『おいしいカクテルのつくりかた』の拓叶と七星が、絶対にしない言動は、以下の通りです。 ・ほかの人と関係を持つ(浮気する)。 ・別れる。 ・バーテンダーを辞める。 ・猫ちゃんを虐げる。  うわぁ、やだな…。そんな拓叶と七星…。  そんな益体も無いことを考えるメリットは、「アイデアの枠を広げられる」ということです。  アイデアが浮かばない時って、視野が狭くなっています。だから、あえて「絶対にしないこと」を考えてみました。  そしたら、「いやいや、それは無いわーw」と自分にツッコミを入れながらも、少しずつ視野が広がっていきます。そして、予想外のアイデアが降ってくることがあるんです。  私の場合は、「『別れる』なんて絶対に言わないだろうけど、あえて言うとしたら、どういうシチュエーションになった時か」を考え始めました。  そこから発想を広げて書いたのが、『拓叶と七星の日常(経営編)』の、春part2の話でした。  あの話が成功したか、微妙だったかは置いといて。  発想法のひとつとして、持っておいても損はないと思います。  アインシュタイン曰く、「問題をつくりだした時と同じ考え方では、その問題を解決することはできない」。    今の自分じゃ新しいアイデアにたどり着けないなら、思考や知識の枠を広げるしかありません。  思考の枠を広げた瞬間、ずっと探していたアイデアが見つけられるかもしれません。私と同じように、もしアイデアに詰まっている方がいらっしゃったら、試してみてください。
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