雪編

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「お呼びでしょうか?じゃないよ! 呼ばれたらさっさと来いよ!」 「も、申し訳ございません!」 (ご機嫌ナナメMAXだ…。) その時、都築課長は持っていた書類をデスクの上にばらまいた。 「…君さ。舐めてんの?」 「は、はい…?」 「書類ほとんどカラー品番間違ってんだけど!」 「も、申し訳ございません!」 ばら撒かれた書類を確認するとほとんど品番が間違っていた。 「ハア…。君さ。もう入社して3年だよね?」 「は、はい!」 「今時こんなミスする!?」 「申し訳ございません!」 「いや、なんでこんなミスするわけ?」 「申し訳ございません!」 「いや、申し訳ございませんじゃなくて聞いてんだけどこっちは。」 「すみま…!」 「君さ。前々から思っていたけどこの仕事向いてないんじゃない?」 「…」 「書類をまともに打てない。 お茶は温い。 コピーだって部数間違ってたし。」 ネチネチと都築課長の説教が始まる。
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