懐かしのフウちゃん

「おばあちゃんのお家は会社の社長さんで、おばあちゃんはお金持ちなんでしょ？」
ルクレツィアが聞くと、
「 私の父親は社長だったけど、私にお金は1円もくれないと小さい頃から言っていたし本当に何もくれなかった。
私がお金持ちなのは自分で働いたからよ。」

「 そうなの？」
孫の娘が言うと、
「 パパから聞いて無い？
そうね私の親は社長で私の親はお金持ちだったけど、私はお金持ちの暮らしを親からさせてもらった事は無いのよ。
そこの家にいるだけの、いつでもいくらでもイジメていい女の子なんだと思ってた。
自分のことをね。
わからないでしょうね。
あなたのパパも少しもわかってくれなかったわ。
あなたのパパは小さい頃からとても賢い頭の良い子だったけどね。」
ベッドの上から女の子に語る。
ルクレツィアは、
「 そうなんだ。」
と、言った。