そんなサマー、こんなザマー。

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そんなサマー、こんなザマー。

夕焼けだ、夕焼け。 バンドでセッションをした後、街に出た自分たちを包む夕暮れ。 夜の場合もあるが、灰のように赤い景色が好きだ。 あの時の情感、アレはなんだ、寂寥感か。暮れ感。 たとえ夏じゃなくても夏を感じるあの口惜しいまでの熱気。 ――アスファルト上のミミズのように。 ――井上陽水の詩のように。 ――腐らせた野菜を包むゴミ袋のように。 ――大島弓子の絵柄のように。 先立って先立って。そんなに先急ぐから枯れ落ちていくのに緑の葉っぱ。 除草剤べとちゃんが如く。枯れ落ちるのは訓練されたドクちゃんだ。 脳と身体が鬼ごっこ。先立った半身を追いかける夏休み。 髄液が沸騰しちゃった記録的夏休み。早く捕まえないと腐っちゃう。 防腐剤は子宮内では生成されません、社会を生き抜いて添付しましょう。 そんなサマー、こんなザマー。
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