記憶

12/12
前へ
/233ページ
次へ
私はまたその夢のとおりに支度を済ませて家を出た。 電車を使えば早いが、お金があまりないため、私は一時間もかけて歩きで学校へ行く 行く途中には桜並木が立ち並んでいた。春だなぁと思いながら、学校の門のところ間で歩く。 少し早めに出てきてしまっていて、あまり同じ学校の人は見かけない。 そして、私は門の前で一旦立ち止まった。門の立て札には、 『幕末高等学校入学式』 と大きな文字で書かれていた。そういえば・・・、私の行く学校の名前ってこんな名前だっけ? あまり興味がなかったため、名前を覚えずにいたから記憶に無い。 「まいっか。」 私の名前は、(あかつき) 詩音(しおん)。 これは、歴史を変えるために吸血鬼になった私の、高校生活のお話である。
/233ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加