新たな居場所

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幕末高等学校 それは、私が通う事になった高校。いざ門の前に立つと、恐怖で足が震える。だが、ここで立ち止まっている訳にも行かない。 勇気を振り絞って一歩、また一歩と前進する。風が吹く度に、桜が舞い落ちる。それを見ていると、なんだか懐かしい気持ちになる。 思えば、この幕末高等学校という名前・・・。何故この名前にしたのか疑問である。 幕末は、私がタイムスリップした時代。何か意図があるのだろうか。そんな事を考えながら、私は花弁の中を潜る。 ふと、奥の方に集団で固まっている男子がいた。私はそれを見た瞬間・・・驚きと嬉しさに満ち溢れていた。 「おーーい!!」 思わず立ち止まると、後ろから私の抜かしてその集団に駆けて行く人がいた。 私は目を見開いた。まさか・・・こんな所で・・・・・・。 「お待たせっ!!」 「遅いですよ平助!!」 「えへへー。悪ぃ悪ぃ。」 そこに居たのは・・・・・・、新撰組だった。
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