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新撰組の幹部が勢揃いている。
私はそのまま声をかけようとしたが、私は声をかけるのをやめた。
そのまま歩きだし、平助達を横切る。その時、ふとその方を見ると土方さんと目が合った。
私は思わず視線をそらした。だが、土方さんは私に声をかけることも無く、そのまま輪に戻って行った。
どうして気付いてくれないの?・・・もしかして、記憶が、無い?
考えられる事は一つだけ。転生して、私に関しての記憶が全てない。そういうことだけだった。
現に、私は歴史を変えたが、眠りについている間に元通りになっていた。だから、最初から、私は居ない事になっているのか。そんな推測が出来た。
別に覚えていなくてもいい。ただ、信頼できそうな人がいなくなっただけ。私はそう自分に言い聞かせながら下駄箱に向かう。
相変わらず、出席番号は一番だ。暁だから当たり前だろう。
それに、名簿表を見ていたら驚いた。そこに、平助の名前と加えて・・・桂さんの名前まであったからだ。
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