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もしかしたら、ここは私に関わった人達が通っているのでは無いかと思った。
名簿表をじっくり見ると、高杉さんの名前もあった。だが、坂本さんや近藤さん、山南さんに源さんの名前は載っていなかった。
もしかしたら、一学年上なのかもしれない。期待と不安に胸をふくらませた。
下駄箱で上履きに履き替えて教室に向かった。3階の一番奥。1年1組が私のクラスだ。
1年1組1番は奇跡のように思えるかもしれないが、私にとっては、全く嬉しくない。むしろ、この番号が一番嫌いだ。
教室に入ると、もう何人かのグループが出来ていた。初日だと言うのに良くもまぁ仲良くなれるな。
私はその光景を見ぬふりをして席に着いた。窓側の一番前の席だ。一番というのは入る前から想像はついていたので、ここだろうなと思った。
さらに言えば、何処でも、ここが私の特等席のようなものだった。小中と共に、最初はいつもここの席だった。
そして、ここが一番最悪の席だと言う事も承知だった。
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