新たな居場所

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私は一人でとぼとぼと家に帰る。帰ったら洗濯物畳んで料理は・・・作らなくていいんだった。あと、掃除して。 小さい時から一人暮らしだから家事は慣れているが、一人だと大きい家なので色々と手間がかかる。 だけど、他にやる人もいなく、自分の家だしと思い、やっている。食費が浮くのは本当に嬉しいことだ。一人だとしても、安いものを買ってきては、少し調理して食べていたくらいだし。 『だいぶお疲れだね詩音。』 歌奏がさりげなく私にそう言ってきた。 「ほんとだよ。大勢いるところと、ついでに入学式は本当に疲れる。」 あそこにいるだけで気を遣うのだから、この上ない疲労感があった。今日は早めに終わらせてとっとと寝るか・・・。 でも、そろそろ食事は取らないとダメか・・・。下手すればまた発作が起きて大変なことになりそうだ。 でも・・・一体誰に血を貰えばいいのだろう・・・・・・。あ、いるじゃない。 くれる人が
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