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「ごめんなさい。他に人がいなくって・・・。」
「いえ、お気になさらず。」
私は家に帰るなり、家に燕を呼んだ。どう呼ぼうか悩んでいた結果、小声で名前を呼んだら、直ぐに飛んできてくれた。
私は彼の首に牙を立てる。なんとも言えない綺麗な首筋だ・・・。ってなんて事思ってんだ気持ち悪い。
と、自分で思いながらも血を啜る。悪魔の血を飲んだのは初めてだが、あまり人間と変わらない。
でも、なんて言うのかな・・・魔族特有の魔力的なのがあるのが分かる。
とりあえず私は、一定量飲んだ後、牙を離し、口を手で拭った。
「もうよろしいのですか?まだ飲んでも大丈夫ですが・・・。」
「大丈夫、ありがとう。また、お願いしてもいいかな?」
「勿論です。姫様のご要望とあらば。」
そう言って燕は暗闇に消えた。私はため息をついてそのままソファーにもたれ掛かる。
今日は気を使い過ぎた。私はいつも以上にクタクタだった。そしてそのまま家事を終わらせた。
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