新たな居場所

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なんともハキハキとした声だろうか。本当なら・・・私もああしてたい。でも、それが叶わなかったからきっとこんな人生を・・・・・・。 それから次々と自己紹介が続いていく。 「桂小五郎だ。まぁ、知っている人の方が多いと思うが、よろしく。」 「はいはい!俺は藤堂平助!一応運動得意です!!よろしくな!!」 なんとも二人らしい自己紹介だ。私も、あんなふうになれたら・・・。 というか、ここは桂さんの知り合いは沢山いるってことなんだね。流石、幕末でも顔が広かったからね。 「はい、昨日も自己紹介したが、俺は大久保利通。歳は30。このクラスの現代社会などの歴史分野を担当する。まぁ最初は慣れないと思うが、頑張ってくれ。次はこのプリントだ。」 そう言って渡されたのは、学校生活アンケートだった。 この学校独自のものらしく、これから楽しみなことや不安なこと。中学生の時に自分は何を頑張ったかなどを書くプリントだ。 私は気の進まないまま、シャーペンに手をかけた
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