記憶

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吸血鬼なのか人間なのか分からなくなり、私は洗面所の鏡の前で能力を発動した。 うん、問題なく吸血鬼だ。つまり、今まで起きていた事は本当の事だったと。 自分にそう言い聞かせて私は顔に水をバシャっと浴びせた。 吸血鬼なのでご飯はいらない。だが、何か飲んでおいた方がいいだろうと思い、棚を漁る。 「冷蔵庫の中身は・・・あー、これは捨てないと駄目だ。あとは、ここに確か・・・。紅茶なら飲めるかな?」 そこにあったティーパックを取り出し、ヤカンにお湯を沸かす。少し沸騰したくらいで火を止めて、カップにティーパックを垂らす。 少ししていい感じの香りが漂ってくる。その間に私は制服に身を包んだ。 食べ物は血を混ぜないと何も食べられない。だが、別にお腹が空いている訳でも無い為、食べる必要は無い。 カップに口をつけて少しだけ紅茶を飲む。血が混じっていないため、飲めるか不安だったが、普通にゴクゴク飲めた。 どうやら紅茶なら飲めそうだ。それをリビングの机に置いて、私はテレビを付けた
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