記憶

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先生は何も分かってない。私が苦しんできたこともナニモナニモナニモ!!! 「ねぇ先生知ってる?この学校はね、虐めがあるんだよ。」 ビデオが終わって静かになった時を狙って、私はそう少し声を荒らげて言った。 「ビデオを見てそう思ったのかしら。ほら、話してくださってる方にも申し訳ないでしょ?」 そう、他に近くにいた先生がそう言った。まぁ、先生に話が通じる訳もない 「では、講和をして下さってる山田さんにお伺いします。」 私はその講和をしている山田さんに向かって言った。この人なら・・・いや、分からなくてもいい。 「虐めを受けているんじゃないかと思っていても、なんの手出しもせずただ知らない振りをしている先生たち大人をどう思われますか?」 「なっ・・・!?」 それには先生も驚きだった。先生よりも、驚いているのは虐めていた張本人・・・つまり、ここにいる全員の生徒だった。 自分のクラスだけにいじめられているのならまだいい。私をいじめているのは・・・ここの全員なのだから。 「何を言っているんですか暁さん!」 「このアザを見てもまだ信じませんか?」 そういって、袖をまくった。そこには痛々しい程のアザが幾つも出来ていた。 まぁこれは魔界の時に付けられたものだけれど。やられていた事に変わりはないから。 「このアザ、小学生の時からあるんですが消えないんですよね。私、親がいないからっていう理由と人形みたいだからっていうしょうもない理由でずっと虐められてたんですよね。 酷いですよね。私が隠せばそれを疑いもせずに信じて。」 『誰も何も言わないからって僕をずっと虐めて。本当人間って嫌いですよ。』 これだけ嫌味を言っていれば私じゃなくて歌奏が出てくるのも分かる。歌奏は私の邪心なのだから。 『助けを求めたのに何もしてくれない。虐めは無くならない。相談しようとしても話すら聞いてくれない。もううんざりだよ。 三年生の最後に虐めの講和だぁ?ふざけんのもいい加減にしろよ!僕が・・・どれだけ苦しい思いをしてこの15年間生きてきたと思ってる!! 子供を助けるのが大人なんじゃねぇのか。今更こんな話をしても誰も耳なんて傾けてくれないのは分かってる。それでも、僕がこうして虐められているのに対応しない先生たちじゃないですよね?』 私はそのまま、体育館から出ようとした
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