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100㌫傷つきました!
「それで今日、前みたいに、ぼっちだったわけ?
君にふさわしいって気もするけど・・・」
すっごく傷つく言葉。でも、もう慣れました。
クラスカーストのトップにうっかり口答えなんかしたら、取り巻きの男子生徒に包囲されちゃう。
隣のクラスの生徒だって来るんだもん。
「どうやってデートしてるの?」
「七草さんの家から迎えの車が来るんだ。
たいてい七草さんも乗っていて、ふたりで一緒に公園に行って散歩したり、買い物に行ったりする」
「なるほど」
高城寺さん、納得の表情。
「いま、持ってるシャレたショルダーバッグ。
七草さんからのプレゼント。
たぶん高級感漂うシャツとズボンもそうだよね!
君にしてはセンスいいって思ったもん」
ぼく、下向く。
「センスなんか関係ないから・・・
いつも安いもん買ってるし・・・
でも母だって一生懸命・・・」
高城寺さん、悪気なかったのくらい分かります。
だけどやっぱり・・・
胸に・・・
こみあげてくるもの・・・
がまんできなかった・・・
「ごめん。そんなつもりじゃなかった」
高城寺さんったら、神妙な顔。
「実は話しておきたいことあった・・・
これからスィーツの店に、みんなと待ち合わせて行く。
失言のお詫びも兼ねて!
決定!
君も参加しなさい!
スペシャルサービス!」
僕、首振った。
「遠慮しとくね」
「前からよく知ってたけど!
君ってホントにバカだって思う。
途中まででいいから一緒に歩こう?
ちょっと大事な話!」
なんだか大事な話の前に、ずいぶんいろんなこと言われちゃった気分・・・
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