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岩田はダルそうに教室の中を歩くと
俺の隣の座席に座った。
コイツなりのお洒落のつもりなのか
頭にはタオルが巻かれており
体格の良い岩田はガラの悪い建設作業員
の様にも見えて
俺は尚更嫌悪感を抱いた。
大人は「社会に出たら学生時代とは違う
誰とでも仲良くしなければならない。」
とか言うが俺には無理だ。
こんなヤツと一緒に赤点の補修授業を
受けなければならないなんて
俺は運にも見放されたようだ。
もしかして俺の人生そのものが
落第点/赤点なのではないか。
赤いペンで大きなバツを書かれて否定された
そんな気分だった…。
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