第2章:嫌いなアイツ

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岩田はダルそうに教室の中を歩くと 俺の隣の座席に座った。 コイツなりのお洒落のつもりなのか 頭にはタオルが巻かれており 体格の良い岩田はガラの悪い建設作業員 の様にも見えて 俺は尚更嫌悪感を抱いた。 大人は「社会に出たら学生時代とは違う 誰とでも仲良くしなければならない。」 とか言うが俺には無理だ。 こんなヤツと一緒に赤点の補修授業を 受けなければならないなんて 俺は運にも見放されたようだ。 もしかして俺の人生そのものが 落第点/赤点なのではないか。 赤いペンで大きなバツを書かれて否定された そんな気分だった…。
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