ももちゃん５歳。ちょきんつうちょうをつくる

しばらくいすにこしかけてまっていると

「さんじゅうはちばんでおまちのおきゃくさま・・・」
と。アナウンスがながれました。

するとさきほどのおねえさんがそばにきてくれて

「こっちよ」

と、ももちゃんをまどぐちにつれていってくれました。

そしてまどぐちのなかのおねえさんに
「しんきこうざかいせつのおきゃくさまです」

とあんないをしてくれました。

「かしこまりました」
とこたえたおねえさんはももちゃんにむかい、

「とうこうをおえらびいただきありがとうございます。
　しんきこうざかいせつにつきましては、ひつようなてつづきがあります。
　まず、ぎんこういんはおもちですか？それと、じゅうしょとおなまえ、
　でんわばんごうがわかるようなものをもってきてくれていますか？」

ももちゃんは、かばんのなかのものをぜんぶカウンターのうえにだしました。

きんちょうで、のどがからからです。

さっきのおねえさんが「がんばって」とでもいうように、ももちゃんに
おちゃのサービスをしてくれました。ぎんこうをりようする、みんなに
「のんでください」とていきょうしているおちゃです。

「ありがとうございます」

ぴょこんとおじぎをしたももちゃん。

おねえさんにおそわりながら、いっしょうけんめいにじゅうしょを
かこうとしますが、しらないかんじだらけです。

そこにおかあさんがやってきました。

「ももちゃん！」