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そしておちゃをのませてくれてこういいました。
「ももちゃん。ぎんこうというところは、みんなからあずかったおかねを
うんようしておかねをふやすどりょくをしているの。
だから【ももちゃんひきだし】をとくべつにつくることができないの。
それをちゃんとせつめいしていなかったわね。ごめんね」
とはなしかけながらも、ももちゃんが【おばあちゃんのおかね】にこだわる
きもちもりかいできるだけにせつなくて、ももちゃんがいとおしくて
だきしめたくなるほどでした。
「でもね。おとうさんがいったようにおばあちゃんのおかねをふやすには、
ぎんこうにあずけるしかほうほうがないの。
おばあちゃんの1,000えんが、1,500えんにふえたほうが、
ももちゃんはうれしくない?それとも、このおばあちゃんのおかねは
たからばこにいれて、だいじにもっておく?」
ももちゃんは、おばあちゃんにもらった1,000えんさつとおわかれするなんておもってもみなかったことなのでかなしくてたまりません。
だって、いつでもこのぎんこうにきて、【ももちゃんひきだし】をみることが
できるとおもっていたのですから。
でも、たからばこのなかにいれっぱなしではおかねがふえない。
これはりかいできました。
おばあちゃんんいもらった1,000えんさつをあながあくほどみつめました。はんぶんにおっていて、おりめがくっきりついています。
しわもたくさんあります。うらがわもみました。ちゃいろいよごれもあります。それがぜんぶ、おばあちゃんのどりょくにみえるのです。
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