最終章 真夏の恋はヨコスカで

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♪  神入 光を新しいギタリストに迎え、『ひまわり』が新たな活動に躍進しようとした矢先。  ミュージシャン達が聴衆の前での演奏を、ライブハウスが演奏の場を提供することができない世の中になってしまった。  練習に使用していた貸スタジオも閉鎖されてしまい、『ひまわり』のメンバーは散り散りになってしまう。  『harbor view』もライブハウスとしてだけでなく、バー営業の自粛も余儀なくされるが。それを難儀に思った店長が光に別の勤め先を紹介してくれた。  それは『harbor view』にほど近い場所に位置する中古レコード店である『本町ストア』。  『harbor view』の店長が旧知の仲である『本町ストア』のオーナーに掛け合ってくれたのである。  両親が立川の実家で中古レコード店を営んでいたこともあり、光はJポップのCDや映像ソフト、ゲームソフトなどを主に扱っている二号店の店員として働き始めた。  やがて光は『本町ストア二号店』でその商才を発揮。みるみるうちに経営に必要不可欠な人材となり、やがて二号店の店長を任されるまでになった。  やがて自粛ムードも緩和され、練習で使用していた貸スタジオも営業を再開。『ひまわり』も週に一度の練習を再開する。  誠治と龍一は自粛中にたくさんの楽曲制作をしており、新曲の演奏を中心に練習を重ねた。  長いブランクを経てはいるものの。『ひまわり』は着実に次のステップへと走り出している。  ようやく『harbor view』も営業を再開し、『ひまわり』は定期的に『harbor view』にてワンマンライブを行えるまでになった。  光が突如、彼らの前に現れてから3年後のことである。平成から年号が変わったばかりであった令和も、もう4年になっている。  出梅(つゆあけ)からしばらく過ぎ、夏本番を迎えた頃。『ひまわり』は二度目の『harbor view』でのワンマンライブ開催を決めている。  事前予約が殺到し、当日を待たずして制限を行っている予定の人数に達してしまったほど。予約なしでの当日入場は、予め予備として確保していた最小限の人数に抑えなければならなくなった。  こんなことは久しぶりだよ。と、ご満悦の店長。  当日である土曜日の朝。ライブの前にバーベキューでもしようゼ。と、メンバーを猿島に誘った誠治。  それを事前に聞きつけた地元の友人や剛までもが、三笠(みかさ)公園に近い船乗り場に集結している。aec76798-e071-42ec-ae62-3468c59f3d1d横須賀写真紀行⑧ https://estar.jp/novels/26045016/viewer?page=8 https://ameblo.jp/isozaki-kaoru/entry-12574946457.html
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