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私こと安藤千尋と彼女こと青山真広は高校からの友達である。
高校一年生で出会い、三年間を共に過ごした。同じ大学に一緒に受かったときは抱き合って喜びあった仲だ。なんだかんだ心配性の真広は私が大学の近くで一人暮らしをするといったときも結構心配してくれた。
家賃高いよ?虫の駆除はできる?朝起こしてもらえないよ?
それでも一人暮らしに憧れてた私は反対を押しきって今のマンションに引っ越した。家賃を少しでも安くするために駅から遠くコンビニまで徒歩15分のマンション。
この立地では近所付き合いが必須だといえた。
実はまだ下宿先に真広を連れてきたことはない。まひるはことあるごとに来たがるのだが、私が何かしら理由をつけて断っている。
真広には私が一人でしっかりやれてるとこを見せたい。だからまだ、近所付き合いが完璧に出来てない内は真広を私のマンションに入れるわけにはいかない。目標はあのマンションを私の第二の実家にすることだ。
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