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なんの夢を見ていたのかわからない。
ちょっぴり泣きそうになって目を覚ますと、ぼんやりとした視界の中、誰かが自分を覗き込んでいるのが見えた。
「大丈夫か? 洸」
……誰だっけ? 見たな、この顔、と洸は思った。
よく見る顔だ。
鼻筋の通った、男なのに色白の顔。
整い過ぎていて面白みがないな、といつも思ってた。
……なんでこの顔が、こんな間近に?
そう思いながら、洸は寝たまま、辺りに視線を巡らせる。
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