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お土産の焼き鳥ではなく、
ここの台所で焼いたもの。
料理したのは私で、
ちなみに持ちこんだのも私だった。
パックに入った生の砂肝を見せながら、
台所借りていいですかと尋ねたら、
お隣さんはふたつ返事で貸してくれた。
使い勝手の良い台所は調味料にも事欠かず、
家主さんも出来上がりを美味しそうに食べてくれていたのだけれど。
「………」
再度の勧めに、横宮さんは動かなかった。
怪訝な様子をますます強めて私を見つめる。
我ながらわかりやすい作り笑いだったから、
まあ、仕方がない。
ため息をつくと、
私は自作の砂肝料理をじっとりにらんだ。
「納得いかないんです」
こうなると本音がこぼれ出る。
「え…? でも、美味しくできてるよ?
醤油と出汁が効いていて。
あと、胡椒と七味かな、強めの辛味で、かえって箸が進む感じが」
「あぁ、はいあの、違います、
そっちじゃないです」
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