あなたが好き、だから嫌い。

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 貴方にはあたしの言葉は伝わらない。  だから、あたしはあなたが好きで大嫌い。  甘えるようにどんなにあなたにまたがっても、体をあらわに見せても。  結局は甘い声を出すことしかできないあたしは。 「お前はかわいいな」 『当然よ、あなたが大好きだから』 「愛してるよ」 『彼女がいる癖に』 「さあ、ご飯を食べようか」  いつだってこんなかみ合わない会話。  だけどあたしはそれでいいの。  貴方の寝床に潜り込んで、一緒に夜を過ごせるなら。  ねえ。貴方はいつあたしを女の子としてみてくれるのかしら。
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