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「道理で、ねぇ。君みたいな存在を見るのは、初めてだけど。
それなら俺の姿が見えて当然だよね」
少し語尾が伸びた、のんびりとした口調。
ただ雑談しているような、そんな雰囲気。
なのに、そのまま最大級の爆弾を落としてきた。
君みたいな存在って・・・。
まさかこの人知ってるの・・・?
そんな私の反応を見て、肯定ととったのか柔らかく、いや、妖しげに微笑む。
「時を超えるって、大変そうだね」
・・・何で、バレたんだろう?
私が、この時代の人間じゃないってことが。
何で?
何で?
頭はものすごいスピードで回ってるのに、体がついていかない。
今すぐ否定しないと。
分かってる。
分かってるよ。
ただ、口が動かないんだよ。
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