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カープ
バラつきがあるのは、担当しているプロ野球球団の広島カープが、交流戦やオープン戦で関西にくる回数が変わるためである。
ぼくは東京に本社があるスポーツ紙の記者をしているのだ。
カープ番になって今年で3年目である。
記者にとって大切なことは、担当しているチームを好きになることだ。
実家が西武沿線にあるため、カープが西武ドームで試合をするときだけは複雑な気持ちになるが、それ以外は、身も心も真っ赤に染まっていると言ってもいい。
ようやく選手やチームスタッフにも信頼されるようになり、個人的な人間関係ができあがりつつある。
そういう事情があるものだから、見知らぬ番号から着信があっても、無視するわけにはいかないのだ。
意外な人物から電話がかかってきて、貴重な情報が手に入ることもある。
ところが、その電話をかけてきたのは、ぼくが予想していたどんな人物とも異なっていた。
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