大阪難波

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大阪難波

大阪難波の商店街できつねうどんをすすっていると、ぼくの携帯に見知らぬ番号から着信があった。 ぼくは関東の出身だが、うどんのおつゆは関西風にかぎる。あの黄金色に透き通った昆布だしを、歯を使わなくても切れそうなやわらかな麺と一緒にのどの奥に流しこむのは、大阪出張の一番の楽しみだ。 であるから、どこかの誰かが唐突に遅めのランチをさえぎったことに対して、油揚が煮えくりかえる程度には腹が立った。
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