Summering -越夏蛍-

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 ハザードランプも着けずに、急に車は路肩に止まった。サイドミラーを見ても黒一色で、別に車は来ていない様だった。 「どうしたの、急に止まって。…誰もいないよ?」 「そうか。誰もいないんだな。」  ケイはそう言いながらパーキングに入れて車のエンジンを切る。アイドリング音すら無くなり、はぁはぁという微かな吐息の音さえ聞こえる程静まり返ってしまった。 「じゃあ。光らなければ、誰にもバレないよな。」 「え?」  ガチッと歯に何か硬いものが当たり、そのままピラーに押し倒された。温い鉄の味と共に、三十分前に感じたばかりの弾力のある触感を、ケイの粗く生暖かい息づかいと共に感じる。ただ、二回目のキスは舌まで入ってきて出血を舐めとるかの様に絡めてくる。狭い車内にぴちゃぺちゃと水音が木霊して、黒一色の世界を徐々に桃色に滲ませていく。 「ちゅう…いやぁ。いきなり…うっ。はにゃして。」  ドアに手をかけて逃げようと左手を伸ばすと、軋む程の握力で手首を捕まれて右手首と共に頭上高く挙げられてしまう。ギリギリと握り潰される痛みに苦悶していると、ケイはスカートのウエストから手を入れショーツ越しに、自分でもほとんど触ったことのない場所を擦ってきた。大事な所を傷つけないためのきめ細かい素材の肌触りと、指のキュウとした豆を潰す圧迫感が気持ちよく、アソコが熱くなっていくのを感じる。 「あぅ!!やぁ…そんなとこ、触っちゃやらぁ…」  スリスリとした無言の下の攻めはやがて、ぐちゅぐちゅと低い水音を立てて、上の高い水音と情欲的なデュエットを奏でる。ケイは溢れでる蜜を手に纏わりつかせる様に掌をぐりぐりと押し付けると、スカートから引き抜いて私の目の前で糸を引きながらゆっくりと五指を広げる。 「俺は嬉しいよ。いつもキスでさえ断られるけど、やっぱりヒカリはエッチな子だったんだな。」  うーと唸り首を横に振りながら、目の前の現実に目を背けようとすると、ケイは私の右手首を掴み力任せに下半身まで引っ張る。ジッパーの中に入れられて、今まで触ったことのない、しなやかでぬるぬるしたなにかを掴まされた。姿こそ見えないものの、脈動するその猛々しい感触におもわずヒィッと身震いしてしまった。 「さっきの見ちゃったせいかな。全然おさまらないんだ。」  無理やり手首を上下に動かされ、私の意思とは無関係に彼のあれをしごかされる。辛うじて動かせる指はわなわなとぎこちなく抵抗するも、掴まれた手首から呪いをかけられてるかの様に、竿から離すことができず感触を楽しむかのよう蠢いてしまう。 「うっ。そんなに、興味あったんだね。もっとしっかり掴んでいいんだよ?」 「ちが、これは勝手に!!」 「もっと濡らした方がいいんだろうけど、車に溢れると臭いついちゃうから、もう入れるよ。」  なにをいれるの、と聞く前にケイは私のスカートをショーツもろとも力一杯下に脱がし、暗闇でもその形が分かる程そそりたつぺニスを、滑りを帯びる柔溝に宛がう。プチュと可愛いらしい音を鳴らし、ケイは私を向かい合わせに抱き寄せてくる。 「な、なにをするつもりなの!!」 「なにって、分かるだろ?さっきの人達と同じことをするんだよ。」 メリメリと肉を引き裂いて、ツルツルした丸い先っぽが入ってくるのが分かる。私の初めてが、最後の最後で別れを告げようとしている。 「わ、わたしたち!!もう別れたんだよ!!終わったの!!こんなことするのは間違って」「ずっとこうしたかったんだ。最後位許してくれよ。」
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