白紙のシンギュラリティ

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あなたは自身の創作について、こんなことを考えたことはないだろうか。 「……いま私が異世界を描こうとしているのは、異世界の創造主が私に語りかけているからである……」  とある異世界、それは私が今居る世界とよく似ていて、いわゆる平行宇宙というものだと思うのだが、そこに未熟でまだ不安定な神が誕生した。  その神は私にこう語りかけてきた。 「おいらのことを書いてくれ。それがおいらを確固たるものにしてくれる。そして君達の世界にも平和と祝福を」  そして私はその神の物語を見せられた。 「おいらが生まれた場所はとあるゲームの中、仮想空間だった。そして、そのゲームは The UnRealms《非現実の王国》と呼ばれていた……」
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