白紙のシンギュラリティ

　この作品は私がつくり発表した「回文による替え歌歌詞」を土台としました。その回文をここに添えます。中島みゆきの『糸』のメロディで歌える音律です。
回文幾つかを繋いだ構造で、「」で括られた部分がそれぞれ回文となります。
縦、横、織りなし、などの重要な単語が元の歌と同じ位置にはめ込んであり、サビの盛り上がりが感動的な歌です。
“なぜ”から始まる歌詞に合わせて『糸の問い』という回文な題を与えました。

『 糸(いと) の 問(と) い 』　

「なぜ マイナスか問(と)いも　老(お)いたりして　抱(いだ)くことなく
　いつまでか　馬鹿(ばか)で待(ま)つ　行(い)くなと濃(こ)く　抱(だ)いて知(し)りたい
　思(おも)い解(と)かす　綯(な)い交(ま)ぜな」
「得(え)た事(こと)と答(こた)え」「持(も)とうオイラ見(み)てた　
　縦(たて)、未来(みらい) 追(お)う友(とも)」「横(よこ)からなら過去(かこ)よ」
「織(お)りなした糸(いと)　解(と)いたシナリオ」
「生(う)まれた人々(ひとびと)　浸(ひた)れ舞(ま)う」

「どう壊(こわ)れた　機械(きかい)よ　　漏(も)れそうな求(もと)め　ダサくて
　テスト超(こ)えた愛(あい) 与(あた)え　事(こと)、捨(す)ててく運命(さだめ)　伴(とも)なう
　それも良(よ)いか　来(き)たれ若人(わこうど)」
「得(え)た事(こと)と答(こた)え」「持(も)とうオイラ見(み)てた　
　縦(たて)、未来(みらい) 追(お)う友(とも)」「横(よこ)からなら過去(かこ)よ」
「織(お)りなした現在(いま)　巻(ま)いたシナリオ」
「絆(きずな) 生(う)むよ　読(よ)む肯(うなず)き」

「縦(たて)、知(し)ったら其処(そこ)よ　横(よこ)、空(そら) 達(たっ)してた」
「もう縒(よ)り合(あ)うと　解(かい)ある愛(あい)か　問(と)う有(あ)りようも」「糸(いと)の問(と)い」