第三話 会遇(かいぐう)

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「私は……」  言いかけて、言葉に詰まる。  所詮、昔のことだ。今更言ってどうなるのというのか。 「違うの……」 「何が違うの?」  優一は宥めるように問いかけた。目は私をなじるように睨みつけられて、整った顔立ちが余計に凄みが増す。 「お父さんが、会っちゃいけないって。だから会えなくて……」 「そう、伯父さんが……」  顎に手を当てて、逡巡すると優一は口を開いた。 「でも、連絡をしない選択をしたの君でしょう? 目を盗んで会いに来ることだってできた。そうじゃない?」
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