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うそでしょ?
「よろしくね、えーと、」
「あ、小野です。」
「下の名前は?」
「そ、颯真です。」
「よろしくね、颯真」
そういうと彼は、眩しい笑顔を見せた。
彼はにこっと笑うとえくぼができるんだって新しい発見をした。
「は、はい……。」
どうしてこうなったのかは、担任の気まぐれが原因。飽きたからの一言で席替えが実行された。クラス全体は盛り上がっていたけど、僕自身は席がどこであろうとあまり変わらないなーなんて思っていた。
このクラスは男女の比率が平等ではなくて、4席だけ男子同士が隣になる番号があった。それを見事に引き当てた僕は内心、”長谷川くんが隣だったらな”ってほんのちょっとだけ思った。あの綺麗な顔を少しの間だけでも近くで見てみたいと思った。ほんのちょっとだけ。
そしたら見事に隣の席をゲットしてしまったのだ。
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