5/6
前へ
/13ページ
次へ
「なぁ、その気持ち悪い傷見せびらかすのやめろよ。鬱陶しい。」 「ごめんなさい。」 1回切ることで死ねるとしたらどこを切ればいいんだろう。 授業中も親に殴られているときもずっと考えていた。 『包丁で手首切ればいいんだ。』 お風呂に行ってお湯を溜めた。 親が帰ってくる前に。 この人生を終わらせたい。 鏡に映る傷だらけの体。 いつもどおり何箇所か切った。 もうこんな人生嫌だ。 手首を刺した。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加